カヤック日記


2008年7月の出来事!



大房岬、スカシユリとハマユウ



















ハマゴウ 南房総ではたいした雨が降らないまま梅雨が開け、あっという間に夏真っ盛りとなりました。
海辺では夏の花が盛んに咲いています。
特に目立つのはスカシユリ、オレンジ色の花が砂浜だろうが断崖だろうが所構わず咲いています。

株の大きさで勝負しているハマユウ(ハマオモト)も白くて可憐な花を咲かせています。
庭先にも植えてあることも多く、黒潮域を代表する海浜植物です。

地を這いながらも分布域の広さで勝負のハマゴウの花の紫色もきれいな時期です。
ハマゴウというと「KAYAK」誌で以前ハマゴウの葉をお茶にする、と記事で書いてあったのを思い出します。
ハーブティー系の飲み物が苦手な私は未だに試していないのですが。 でも素晴らしいアイデアですね。



グンバイヒルガオ 館山市の太平洋岸に広がる長い砂浜である平砂浦(へいさうら)海岸にはごく一部でグンバイヒルガオが分布しています。
初めて見つけたのは2002年の夏で、日本では伊豆諸島以南に分布とされていた種でしたので、この館山群は北西太平洋の北限の群ではないかと考えていましたが、どうやらもう少し北にも見つかっているようです。(詳細不明)
鮮やかな花はハマヒルガオの比ではなく、大きさも倍くらいあります。
平砂浦海岸の月2〜3回のウミガメ産卵調査では必ずこの群落の記録もとるようにしていますが今年はこの31日で既に満開でした。(写真は31日)

この7月は房総に関しては台風の影響が無くウミガメの巣の状況はとても期待が持てる状態が保たれています。
暑く晴れた日が続いているにもかかわらずキャンプ場や海岸の人出も少なく、その点でも心配が少なくなっています。
今年は今までに無く良い結果が残せそうだと早くも期待しています。


平砂浦海岸のウミガメ産卵調査行 毎年のウミガメ調査の浜歩きや自転車行で顔を覚えてくれる人も増えました。 時々しかいけない和田などでも地元のおじさんに「カメの人?」と声を掛けられたり、キャンプ場のお客さんにも「カメを調べてる人ですよね?」と覚えてくれている人がいたりとなんだか嬉しい事です。 折角ですのでカメの人としてもう少しやっていこうかな…と思います。

カメの人ですが、今月はクジラも行ってきました。
こちらは死骸ですが、昨年の5月に袖ヶ浦市の埋立地の海上で漂流していたニタリクジラを国立科学博物館などにより引き上げられ処理場に埋めてありました。 その骨格を掘り出す作業の手伝いに行ってきました。

この骨格もいずれは博物館で展示されるか館のコレクションのひとつになりますが、大きな骨のひとつひとつを磨いたり運んだりする事で博物館で手の届かないところに飾ってあるクジラの骨では感じられない「大きさ」を体全身で感じる事が出来ました。


ニタリクジラの骨格 また動物の骨格の巧妙に機能のみを追及したデザインは究極の機能美が感じられました。
イヌイット達がそうしたように現代のカヤックメーカーの人達にもこういう経験をしてもらえたら、と感じたりしました。
カヤックをデザインしていく上で何か良いインスピレーションを得る事が出来るのではないでしょうか? またこの骨格が博物館で保管される事で、このクジラの死も何かに活かされると思います。

(5月の調査の様子はこちらに写真があります) http://www.6dorsals.com/column/0705.htm







お知らせ



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7月末日発売
店頭希望小売価格=840円(税込み)
藤田連載の「カヤック乗りの海浜生物記」はウミガメ編、その2です。
どうぞ宜しくお願い致します。

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詳しくはこちらのページをご覧下さい。
http://www.skz.or.jp/koichi/kayak/index.html



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