カヤック日記


2006年6月の出来事!


オオミズナギドリの群れ

打ちあがったカタクチイワシ 今月は館山市、南房総市の太平洋岸でオオミズナギドリが多く見られました。
沖にいることが多い鳥ですが今月は非常に岸に近いところで、しかも非常に高い密度で飛んでいるところが良く見られました。 写真のようにオオミズナギドリが集まっている海岸にはほとんどの場合でカタクチイワシが多数漂着していました。 オオミズナギドリの群れは餌となる魚の群れを浅瀬に追い込んでいるところだったのです。 ちなみにカタクチイワシは煮干でお馴染みの魚です。

打ちあがった新鮮なイワシはまずカラスやトビによって食べられます。 カラスは内臓が好きらしく数多く打ちあがった日には腹の部分だけ突いてあるものが多く見られます。
更に海岸に残されたイワシは潮間帯に棲む小さな生物達によって完全に利用されます。 砂浜の微小生物の代表格のハマダンゴムシは主に夜、活動しますが御馳走がやってきた時には眠い目をこすって(?)ご馳走にありつきます。

同じように人間も喜んで食用とします。新鮮なカタクチイワシは海辺に暮らさないとなかなか食べられないので、新鮮な場合はすぐに手で開いて海の塩味でお刺身として頂いたりもします。
一度はカヤックツアー中に砂浜で休息をしている目の前で沢山のイワシが打ちあがり、お土産にしたこともありました。 ただしお腹を壊さないように刺身で食べるには生きているか死んで間もないもの、持ち帰ったものは火を通して頂きます。

ウミガメの足跡




館山市と南房総市白浜町の海岸では今年もアカウミガメの産卵が始まりました。 今月は12日(館山市)、27日(白浜町)、27日(館山市)×2ヶ所、28日(白浜町)の計5ヶ所で上陸を確認しました。 うち産卵を確認したのは12日の館山のみです。

今年はスタートが遅かったですが、台風も今のところ少なく、その後順調なようなので安心しました。 昨年は館山市から和田町までの海岸で少なくとも36ヶ所で上陸が確認できました。 今年もこれからペースが上がることを期待して調査を行いたいと思います。

カヤックツアーでは希望の方に産卵調査に同行して頂き、運が良ければ足跡や巣を観察して頂くことが出来ます。 またカヤックツアー以外でも平日には自然観察ツアーで御案内させて頂いております。 興味をお持ちの方はこちらをご覧下さい。
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